


R8.9.16に運営推進会議を開催致しました。
私どものサロン・ド・キッチン北須磨がある地区では、
地域密着型通所介護の事業所が複数集まって半年ごとに合同開催しています。
この半年間の事業報告をさせていただきました。
私どもは、認知症予防を重点取り組み項目と定め、料理と運動を中心にしたプログラムを提供していますが、まだまだ運営は手探りです。ご利用者様・ご家族様の意見に真摯に耳を傾け、プログラムの修正を繰り返しています。
しかし今後は、サロン・ド・キッチンの機能を地域の皆様にもオープンにしていって、認知症予防の大切さお伝えするとともに、地域の中で認知症予防に取り組まれている方に有益な情報が提供できるような運営にも取り組んでいきたいと思っています。
また半年後、いい発表ができるように頑張りたいと思います。
認知症予防に料理が良いという記事が神戸新聞に掲載されていました。
記事で紹介されている研究では、2週間に1回のお菓子作りでも認知機能の改善が見られたということですので、サロン・ド・キッチンでは、毎日本格的料理を作っていますので、効果はいわずもがなかなと自負しております。
とは言っても、サロン・ド・キッチンを利用して認知機能がみるみる改善したという事例もありませんし、改善・効果はごくゆるやかに、ごくわずかなものなのかもしれません。
しかし、記事の中でも触れられていますが、料理の効果は、認知機能の改善にとどまらず、広範囲に及ぶということが、「料理療法」の最大の利点ではないかと思います。一言で言うなら、生活が活気づくという効果を実感しています。
世の中には色々なリハビリや療法(セラピー)がありますが、料理の最大の利点は「生活実感」を強く刺激することではないかいと思います。
サロン・ド・キッチンでもよく「ここの食材はどこで買ってるんですか~?」「そこのマルアイで買ってるよ」などという会話が繰り広げられますが、こういう生活に密着した会話のやりとりが、昔(元気なころ)やっていたことを強く刺激して「私はいつも仕事帰りに近所のコープによって買い物してたのよー」などと、過去の記憶の断片ではなく、過去の情景をリアルに刺激することがあります。きっとその時に思いだしているのは、家族の食卓だったり、仕事の苦労だったりするのではないでしょうか。
当社(株式会社のどの)の理念は「過去を彩る―coloring the
past」です。料理が、過去と現在を強く結びつけ、物忘れや認知症に苦しむ人の、元気の源・やる気スイッチになることを願っています。
最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。
*私が以前からお世話になっている*
*防災市民サミット実行委員会 代表 鎮静俊哉氏から*
*標記のイベントのご案内をいただきました。*
*毎年楽しみにしているのですが、*
*今回は熊本地震による緊急企画とのこと。*
*私もすぐに申込をさせていただきました。*
*同イベントには、何度か参加させていただいているのですが、*
*比較的少人数のイベントであるためなのか、*
*講師の先生も、**他では聞けないようなリアルなお話を*
*歯に衣着せぬ語り口でお話いただけるので、*
*毎回とても楽しく勉強になっています。*
*本当にお勧めの講座ですので、お時間がございましたら是非お申込みいただければと思います。*
一般の人で「地域包括ケアシステム」と聞いて、それがどういうものかわかる方はほとんどいないと思いますが、介護を職業にしていても、結局何のことかわからないという人も少なくないと思います。
辞書的な説明は最後に回しますが、認知症ケアなど将来的な福祉ニーズの高まりが予想される中、早急な基盤整備が必要ということで、2005年に登場した仕組みです。その後20年以上、地位包括ケアを旗印に様々な施策が打たれていますが、認知症予防や認知症介護の基盤整備が進んだかと言うと、心もとない現状があります。
私自身は当時からこの「地域包括ケア」という言葉は、「地域総動員ケア」に変えた方が良いと思っていました。
「地域総動員ケア」の方が、広く国民に、介護の危機的状況を理解してもらい、様々なレベルの連携や社会資源の開発に参画してもらいやすいと思ったからです。
そして「地域総動員ケア」の中心に「地域包括支援センター」を配置し、様々な施策を推進すべきではないかと思っています。
言葉の問題はさておき、地域包括ケアシステムにおいても重要な構成要素になっている介護予防について、ここでは触れたいと思います。
現在、介護現場は「働き手」の不足から安定的なサービスの供給に黄色信号がともっており、「介護予防」のニーズは年々高まっています。
しかし「介護予防」が「リハビリ」と混同されて、有効な介護予防施策が打たれていないと思います。
真の介護予防は生まれたときから始まるものです。
子どもの時から高齢者や障害者と共に過ごし車いすの押し方や弱者への配慮を学ぶとともに、食育や歩育を通じて健全な心身の発達を促進し、
社会人になってもボランティア等を通じて社会福祉への理解を深めるとともに地域社会との絆を深め、壮年期にはそれぞれの老後や終末期に対する理解を深めるとともに老い活や終活としっかり向き合う。これらすべてが介護予防であり、豊かな長寿社会を築くために必要な取り組みではないでしょうか。
私は今からでも「地域包括ケア」という言葉を「地域総動員ケア」に変更し、真の介護予防に地域総ぐるみで取り組んでいく必要があるのではないかと思っています。
最後に、地域包括ケアの辞書的な説明を参考までに掲載しておきます。
今回も最後まで長文にお付き合いいただきありがとうございました。
地域包括ケアシステムとは、高齢者が住み慣れた地域で自分らしい生活を最期まで続けられるよう、医療・介護・予防・住まい・生活支援を地域全体で一体的に提供する仕組みです。市町村や地域包括支援センターが中心となり、およそ30分以内で必要なサービスが届く圏域での構築を目指しています。
◎5つの構成要素
①住まい:安心できる居住空間や、プライバシーが守られる自宅・施設。医療:かかりつけ医による日常の診療と、病院による緊急時の連携。
②介護:訪問介護やデイサービス、施設入所などの各種介護サービス。
③予防:健康づくりや要介護状態になることを防ぐ取り組み。
④生活支援:見守り、配食、買い物支援などの地域の支え合い。
◎4つの支え合い(4つの助)
①自助:自分自身の健康管理や生活管理。
②互助:近隣住民やボランティア、NPOなどによる自発的な助け合い。
③共助:介護保険や医療保険などの社会保険制度。
④公助:生活保護や行政による税金を財源とした福祉サービス。
地域の総合相談窓口である厚生労働省の地域包括ケアシステム案内や、お住まいの自治体の窓口や地域包括支援センターが、具体的な相談や支援の拠点となっています。
「外出」は、認知症予防・進行予防にとても効果的な活動の一つです。単なる気分転換ではなく、身体・脳・感情・社会性を同時に刺激するため、多面的な効果があります。
サロン・ド・キッチン北須磨では、4月~5月にかけて、外出に重点的に取り組んでいます。
①お花見
日本人にとって、お花見は特別な意味があるのではないでしょうか。要介護になっても、お花見や初詣など、近場でも、その時期に行けるということは、最低限度の文化的生活を保障する観点からも必要なことだと思います。しかし、なかなか家庭では高齢者をお花見に連れて行ってあげることも難しく、デイサービスには大きな期待がかかっていると思います。
サロン・ド・キッチンでは、料理デイらしく、午前にお弁当をみんなで作って、それぞれに弁当箱に詰めてお花見に出かけました。要介護高齢者の場合、ブルーシートを敷いて地面に座ることができる方は少ないので、この度はアウトドア用の椅子(サイドテーブル付き)と椅子に取り付けるドリンクホルダーを用意しました。
②兵庫大仏
神戸に住んでいてもご存じない方もいっらしゃいましたが、晴天の中に悠然と鎮座する大きな大仏様を拝んで「これで極楽に行けるわー」と素直な感嘆の声が漏れてきて、スピリチュアルケアにもなっていることを感じました。
③多聞寺のカキツバタ
神戸新聞朝刊の1
面に記事をみつけて、その日の内に、「午後から行きましょう」となりました。天気とご利用者様の体調さえよければ、急遽外出することも珍しくありません。よく外出行事は、計画が大事と言われますが、それは勿論なのですが、「計画して、当日の諸条件が悪いのに無理して行く」よりは「いつでも出かけられる準備をしておいて、諸条件がそろった時に、無理のない範囲で行く」方が、結果としては、労力もリスクも少ないのではないかと考えています。朝刊の記事を見てきれいなカキツバタを見たいと思いでかけたわけですが、ご利用者様からは「実物はやっぱり写真以上やなあ、きれいやわー」とうっとりした声が聞かれました。
④その他
須磨海岸(車いすの方もいらっしゃいましたが、波打ち際までみんなで行きました)
六甲アイランドのバラ園(無料のバラ園としては、神戸では一番では?)
フルーツフラワーパーク(広々としてきれいな場所を屋根付きの回廊で歩けるのが素晴らしい)
ポーアイのしおさい公園(神戸らしいみなとの風景を静かに楽しむならココですね)
烏原貯水池(森林と小川の景色がみられるスポットは神戸では数少ないので貴重です)
しあわせの村(安全に、気持ちよく歩けます)
サロン・ド・キッチンは小規模なので、こんなにたくさんの外出が出来ました。ご利用者様も、きれいなお花、広々とした景色、懐かしい場所に出かけることで、いつも以上に歩行も伸びて、帰りの車では居眠りされる方もチラホラ。
最後に、*外出が認知症予防に役立つ理由 *をまとめておりますので、
*1. **脳への刺激が増える*
外出すると、施設内とは違う景色・音・匂い・人との出会いがあります。
例えば:
– 季節の花を見る
– 店で商品を選ぶ
– 道順を確認する
– 周囲の会話を聞く
これらは、
– 記憶
– 注意力
– 判断力
– 見当識(場所・時間の理解)
を自然に使うため、脳活性化につながります。
*2. **「歩く」が脳血流を増やす*
歩行や軽い移動運動は、脳への血流を増やします。
特に高齢者では、
– 下肢筋力低下
– 活動量低下
– 閉じこもり
が認知機能低下と強く関連しています。
外出は、
– 歩行
– 立位保持
– バランス調整
を自然に行えるため、運動療法としても有効です。
*3. **感情が動く*
認知症予防では「感情刺激」が非常に重要です。
外出では:
– 「懐かしい」
– 「楽しい」
– 「また来たい」
– 「きれいやね」
など感情表現が増えます。
感情が動くと、脳の海馬や前頭葉が刺激され、意欲低下や無気力予防にもつながります。
*4. **社会交流が増える*
デイサービス利用者は、孤立感が認知症悪化要因になることがあります。
外出時には:
– 店員との会話
– 地域住民との交流
– 利用者同士の会話
が自然に生まれます。
これは「社会的認知」を維持する効果があります。
*5. **「役割」が生まれる*
特に効果的なのは“目的のある外出”です。
例:
– 買い物
– おやつ選び
– 園芸用品購入
– 神社参拝
– 地域イベント参加
「自分で選ぶ」「誰かのために行う」が加わると、主体性が高まり、前頭葉機能の活性化につながります。
最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。