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日別アーカイブ: 2026年8月23日

地域包括ケアシステムとは何ぞや

一般の人で「地域包括ケアシステム」と聞いて、それがどういうものかわかる方はほとんどいないと思いますが、介護を職業にしていても、結局何のことかわからないという人も少なくないと思います。

辞書的な説明は最後に回しますが、認知症ケアなど将来的な福祉ニーズの高まりが予想される中、早急な基盤整備が必要ということで、2005年に登場した仕組みです。その後20年以上、地位包括ケアを旗印に様々な施策が打たれていますが、認知症予防や認知症介護の基盤整備が進んだかと言うと、心もとない現状があります。

私自身は当時からこの「地域包括ケア」という言葉は、「地域総動員ケア」に変えた方が良いと思っていました。
「地域総動員ケア」の方が、広く国民に、介護の危機的状況を理解してもらい、様々なレベルの連携や社会資源の開発に参画してもらいやすいと思ったからです。
そして「地域総動員ケア」の中心に「地域包括支援センター」を配置し、様々な施策を推進すべきではないかと思っています。

言葉の問題はさておき、地域包括ケアシステムにおいても重要な構成要素になっている介護予防について、ここでは触れたいと思います。
現在、介護現場は「働き手」の不足から安定的なサービスの供給に黄色信号がともっており、「介護予防」のニーズは年々高まっています。
しかし「介護予防」が「リハビリ」と混同されて、有効な介護予防施策が打たれていないと思います。
真の介護予防は生まれたときから始まるものです。
子どもの時から高齢者や障害者と共に過ごし車いすの押し方や弱者への配慮を学ぶとともに、食育や歩育を通じて健全な心身の発達を促進し、
社会人になってもボランティア等を通じて社会福祉への理解を深めるとともに地域社会との絆を深め、壮年期にはそれぞれの老後や終末期に対する理解を深めるとともに老い活や終活としっかり向き合う。これらすべてが介護予防であり、豊かな長寿社会を築くために必要な取り組みではないでしょうか。

私は今からでも「地域包括ケア」という言葉を「地域総動員ケア」に変更し、真の介護予防に地域総ぐるみで取り組んでいく必要があるのではないかと思っています。

最後に、地域包括ケアの辞書的な説明を参考までに掲載しておきます。

今回も最後まで長文にお付き合いいただきありがとうございました。

地域包括ケアシステムとは、高齢者が住み慣れた地域で自分らしい生活を最期まで続けられるよう、医療・介護・予防・住まい・生活支援を地域全体で一体的に提供する仕組みです。市町村や地域包括支援センターが中心となり、およそ30分以内で必要なサービスが届く圏域での構築を目指しています。
◎5つの構成要素
①住まい:安心できる居住空間や、プライバシーが守られる自宅・施設。医療:かかりつけ医による日常の診療と、病院による緊急時の連携。
②介護:訪問介護やデイサービス、施設入所などの各種介護サービス。
③予防:健康づくりや要介護状態になることを防ぐ取り組み。
④生活支援:見守り、配食、買い物支援などの地域の支え合い。

◎4つの支え合い(4つの助)
①自助:自分自身の健康管理や生活管理。
②互助:近隣住民やボランティア、NPOなどによる自発的な助け合い。
③共助:介護保険や医療保険などの社会保険制度。
④公助:生活保護や行政による税金を財源とした福祉サービス。

地域の総合相談窓口である厚生労働省の地域包括ケアシステム案内や、お住まいの自治体の窓口や地域包括支援センターが、具体的な相談や支援の拠点となっています。